道の駅 花ロードえにわ
いこいの花畑が広がる、ウォーターガーデンで遊べる。
美しい花に癒されて、サケの遡上に驚かされる
道の駅にある「いこいの花畑」には、ガーデニングのまちにふさわしいエピソードがある。いまや花の街で全国に名の知れた恵み野だが、かつては家並みが美しいだけの新興住宅地。10年後、20年後が課題だった。ある日、荒地になっていた700坪ほどの市有地に、住民たちが少しずつ花の苗を植え始めた。そのうち、廃品でオブジェをつくり、訪れた人がひと休みできるように椅子も用意した。
庭の手入れも自分たちで行い、人々はその美しい庭を「いこいの花畑」と呼ぶようになった。そんな恵庭のシンボルともいえるガーデンが道の駅に移されたのだ。
この道の駅には、もうひとつ自慢がある。国道36号と交差するように漁川が流れるため、ウォーターガーデンも整備されている。夏は小さな子どもたちも安心して遊べる水辺として人気が高い。しかも、サケが遡上する。恵庭大橋の下あたりは、産卵に適した環境のため、8月下旬~ 10月にかけては目が離せない。
道の駅の売店チェックも忘れないでね!
道の駅での楽しみのひとつは、売店チェックだ。なになに、この「恵みの庭のかぼちゃプリン」480円(ちょっと高くない?)。食べてみると、自然の甘さとカボチャ本来の食感が、確かにうまい。原料のえびすカボチャは、恵庭で栽培されてから40年以上も経つのに、数年前までは、地元の人でさえ食べたことがなかった。生産量の9割近くが中部・関西へと出荷されていたからだ。それを聞くと、なんだかありがたい、ありがたい。
北海道の牛乳を使った「えにわ限定オリジナルジェラート」も見逃せない。エルシーメロン、ピュアホワイト、インカのめざめなど、地元食材の種類も多い。おいしく食べるコツは、空気をふくらませるように、よく練ること。地元の人が「これとこれを混ぜると、おいしいよ」と教えてくれた。でも、あれこれ試してほしいから、内緒
チン! 電子レンジの音が聞こえた。なんだ、なんだ。恵庭産の米と食材をふんだんに使った「えにわっぱ」? 焼き豚角煮を使った「肉めし」とサーモン&いくらを使った「魚めし」がある。冷凍されているが、チンすれば、すぐに食べられる。この優れた冷凍技術が地元企業のものだ。ほ、ほぉ~、お土産にもいいかもね。
施設の概要
道の駅 花ロードえにわ
- 住所:
- 北海道恵庭市南島松817
- 電話番号:
- 0123-37-8787
- 営業時間:
- 9:00 ~ 19:00(4 ~ 11月)、9:00 ~ 17:30(11 ~ 3月)
- 定休日:
- 年末年始
2006(平成18)年の夏にオープン。観光協会の事務所があるので、恵庭情報を気軽に聞くことができる。地元食材を使ったメニューが豊富なレストランや手づくりパンのベーカリーも、観光客に人気。駐車場が広く、イベント会場としても利用されている。